配偶者の浮気や、家出した子供の行方を調査してもらう時に依頼することになるのが「探偵」です。
ただ、探偵に物事を依頼するなどということは滅多にないため、悪質な探偵に騙される例が少なくありません。
特に、以下などの被害が多くなっています。
- 個人情報の無視など、違法な方法で調査が行われている。
- 調査内容がいい加減であり、依頼した内容とは違う結果になっている。
- 契約書に書かれていない料金を請求される。
悪質な探偵の実態
悪質な探偵は以下のような行為をすることがあります。
1.調査業務の丸投げ
自分で調査せずに、アルバイトを使ったり、同業者などに調査を丸投げしたりします。アルバイトの場合は当然、探偵としてのスキルが無く、また法律の知識も薄いため、適切な調査が行われません。
また、同業者に丸投げした場合は、責任感が欠落しがちであり、依頼者の意向が伝わりにくくなります。
2.強引な勧誘
悪質な探偵は、依頼者の精神的な動揺状態に付け込んで、強引に契約を勧誘してきます。
調査方法や料金体系などの重要事項の説明をしないまま、即時での契約を促します。また、依頼者の気を引くようなことだけを話してくるのも、悪質な探偵の常套手段になっています。
信頼できる探偵の選択
悪質な探偵に騙されないためには、信頼できる探偵を見分ける方法を身に付けていることが肝心です。以下のことを必ず確認します。
1.ホームページの記載内容
探偵に会う前にホームページをチェックし、以下の記載内容を事前に確認します。
- 料金の記載
- 料金の内訳
悪質な探偵は依頼者から高額な料金を騙し取るのが目的になっており、料金体系が曖昧です。
料金の内容が不明瞭な場合は、依頼は避けた方が無難です。
また、悪質な探偵は法律に即した事業を行っていないため、事業経歴が載っていません。
以下の項目について記載があるかどうかもチェックしてください。
- 事業概要や事業経歴の記載
- 事業所の明確な所在地の記載
ただ、後ろめたいことがあるような探偵は、番地を省くなど、明確な所在地の記載がないこともあります。
2.調査費用の金額
探偵の調査は状況によって対応が異なるため、一律の料金にはなりませんが、必ず調査内容における費用の概要が記載されています。
安かろう悪かろうというケースがあるため、安ければ良いということにはなりませんが、複数の探偵の費用を確認することで相場というものが分かります。
3.探偵業届出証明書の提示
最も重要になるのが、正式に認可を得ている探偵かどうかということです。
探偵業を営む場合は、公安委員会に届出を行い、「探偵業届出証明書」を受領しなければなりません。また、探偵業届出証明書を確認しやすい場所に掲示することが義務付けられており、その内容を依頼者に説明しなければなりません。
従って、事業所のどこにも探偵業届出証明書が見当たらない、書面による説明もない場合は、即依頼をやめるべきです。
複数の探偵を比較することが大事
何事もそうですが、探偵に依頼する際は、複数の会社を比較してから判断しましょう。
1社だけにしか足を運ばない、ということでは、料金などが妥当かどうかを比べることができません。
また、探偵の質を比較する意味でも、複数の探偵の話を聞くことが、適切な契約を結ぶことに繋がります。